皆さんは、家とは別に
自分だけのお気に入りの「小さな居場所」があったら、
どんなことをしたいですか??
たとえば、好きな本をじっくりと読める「書斎」として。
得意な手仕事を満喫できる「工房」として。
趣味やライフワークのお茶を嗜む「茶室」として。
「郊外のすゝめ」のテーマ「郊外に住みながら働く」を実現する
場所の1つとして「庵(いおり)」があります。
家の前の駐車場スペースや、空き地の一角に小さな「庵」を立てて、
そこで自分の特技を生かした仕事場やお店、
町に開いた「住み開き」のスペースにするなど……。
小さな居場所、「庵」にはさまざまな可能性がありそうです。
3月初旬から、展覧会の会場に並ぶ「庵」の建物の製作がはじまりました。
普段職人さんたちが家づくりの材料を加工したり、
現場での作業の下準備をする作業場が、今回の「庵」の製作場所。
家具デザイナーの小泉誠さんによる設計図面を確認しながら、
三層杉パネルや木材で空間をつくっていきます。
展覧会まであと10日弱とせまった中、
数人の大工さんが一緒に協力しながら
作業が手際よく進められていました。
「庵」の製作の際にも、熟練の大工職人に若手の大工がつき、
一緒に仕事をしていく中で大工の技術を学んでいきます。
そして普段の住宅建築とは少しちがったスケール、
ちがう加工方法をとるため、
大工仕事がミスなくスムーズに進むように
現場監督もおさまり図を事前につくって
職人と共有するなど、綿密な準備もこらされています。
パネルで壁や天井ができ、空間ができあがっていきます。
こちらは室内。
あくまで展覧会のためのモックアップのため、
パネルへの塗装や窓や建具のはめ込みはありませんが、
内部に入るとテーブルやカウンターが設けられていて
心地よい包まれ感があります。
(続きます)
◾️庵 ー iori ー
デザイン:小泉誠(家具デザイナー/Koizumi Studio)
製 作:相羽建設+大工
展覧会情報リンク:企画展示:郊外に住みながら働く
◾️小泉誠と仲間たちが考える『郊外のすゝめ』
会 期:2017年3月16日(木)~3月28日(火)
※水曜日(祝日を除く)休館
時 間:10:30~19:00
会 場:リビングデザインセンターOZONE
(1F アトリウム、3F パークタワーホール)
東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー
主 催:リビングデザインセンターOZONE
共 催:相羽建設
企画協力:北池智一郎(タウンキッチン)
会場構成:小泉誠(家具デザイナー/Koizumi Studio)
協 賛:丸天星工業